ゴミのゆくえ [お勉強]
冬らしくない冬が風に吹かれて通り過ぎてゆく中、市民大学環境講座オプションメニューとして開かれた廃棄物広域処分場見学会に参加した。
この処分場は一般廃棄物最終処分場として地域25の市町村で構成される組合により管理運営されている。
各市町村で中間処理された可燃ごみ残渣と資源化できない破砕された不燃ごみを広大な地域に埋立て処理・貯留し自然界の代謝機能を活用し無害化・安定化する手法で進められ、一部では既に14年間の埋立て処理が完了し自然回帰への静かなる努力が行われていた。
処分場を俯瞰しながら改めて気付いたがこのような広大な埋立て可能な地域がこれからも確保できるとしても、ゴミが発生する限りその対応は終わる事はなく、地域確保には限界がある。
その意味ではゴミ発生源である我々が事の深刻さを認識しReduce(出さない)・Reuse(繰返利用)・Recycle(資源再生)と言った対応に心を尽くすべきとの忠告は胸に響いた。
一方、処理手法への対応として自然力利用を含めた技術開発の進展に期待が寄せられるが、その事例として埋立て容量の8割を占める焼却灰を主原料とするセメントの製造が実用化の段階まで実現している。
この事により焼却灰を安全にリサイクルできると共に埋め立て処分場の容量に余裕が生じ寿命を大幅に伸ばす事も実現すると言う。
すばらしい事であり、将来のためにも、技術開発の進展が更に展開される事を祈るばかりだ。
少し長くなってしまったが新しい体験・感動を伝えることにした。
2007・2・28
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